大河っぽくない大河に慣れてきたせいかもしれませんが、最初の頃よりだいぶ画面が明るく見やすくなった感じがする「どうする家康」。
大河ドラマの開始から約2か月経ち、物語は三河平定に向けての大一番に向かう松平元康の姿が描かれている真っ最中です。
そして第7回は、小ネタ満載のクスッと笑えるシーンが多かったですねー!
そんな大河ドラマ「どうする家康」は、どの部分が創作だったのかを含め、時代背景や登場人物などの知識があればさらに楽しめること間違いなし!
そこでこのシリーズでは、【松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」】と題して、筋金入りの松潤ファンの筆者が、ドラマの解説を交えながら松本潤さんの魅力を紹介しています。
「どうする家康」をより深くより楽しむために、是非参考にしてください!
それでは第7回【わしの家】のネタバレ&解説スタートです!
【第7回:わしの家】あらすじ
まずは、第7回で初登場した、重要な人物を整理しておきましょう。
今川の人質となっていた瀬名たちを奪還し、家族への想いをより強くした元康は、「三河の民はみな家族」との瀬名の言葉で、元康から「家康」へと名前を変えました。
しかし、内紛が絶えない不安定な三河の国の中で一番苦しむのは、一般の民衆たちなんですよね・・・。
そんなの民たち間で、苦しい生活の中、心の拠り所となる「一向宗」が大人気でした。
戦続きの中で資金繰りが苦しい家康は、一向宗だけが年貢をお納めない「特例」があることに気が付き、そこから何とか資金を調達しようと考えました。
なんで一向宗は年貢を納めていなかったの?
「不入の権」が認められていたからだよ!
簡単に言うと、免税と犯罪人を取り調べられない、いわば「治外法権」みたいなものだったんだ。
家康は、一向宗とはどんなものかと宗徒が集まる「本證寺」に潜入すると、そこには「寺内町」と呼ばれる巨大な町がありました。
本證寺住職・空誓上人は、「民が苦しむのはお殿様が馬鹿なせいだ」と家康に言い放つ。
それを聞いた家康は、一向宗と敵対することになるが・・・
というのが第7回のお話でした!
がと松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」第7回
さて、いよいよ解説です!
第7回ネタバレ&解説①家康のカニ浴衣
第7回のタイトルバックは、カニちゃん♡家康の「カニ浴衣」ですねっ!
今日も面白かった!三河一向一揆へ向かう背景をこんなにわかりやすく面白く描いてくれるとは!さすがです。
— ゆYu(*^ω^*) (@YuYu44753366) February 19, 2023
それから家康のカニ浴衣が!親子色違いで登場して良かったー!可愛かった!#どうする家康
竹千代も亀姫も、カニ浴衣が可愛い!
本物の家康のカニ浴衣はというと…
徳川美術館で一番好きなのが実はこの家康さんのカニ浴衣❤️ https://t.co/tlNi3fTLEK
— 966☆彡 (@kululun966) June 22, 2017
凄いですね!現存していました。
このカニ浴衣を調べてみると、正式には「薄水色地蟹紋麻浴衣」と呼ぶらしく、名古屋の徳川美術館収蔵品であることがわかりました。
「こういう衣装を好んできていたのか・・・」と思うと、なんだか可愛いですよねー、家康さん。笑。
第7回ネタバレ&解説②於大の方と瀬名
瀬名ちゃん於大様に嫁いびりされてるように見えて「三河の女として」ビシバシ教育されてるの、下手に遠慮して大切にされるより居心地よさそう。於大様もそのへん分かってやってる。お方様に差し入れしまくる家臣団の気遣いとの対比、これ男女でよくあるやつ。#どうする家康
— しゅが🍯🍀 (@AYQGGwbD8wIpEpy) February 19, 2023
松嶋菜々子さん演じる、家康の母・於大の方。
於大の方は兄と夫が親・信長派なのですが、嫁である瀬名(演:有村架純さん)は、今川家に縁深い家柄の姫君でしたよね。
いわゆる嫁姑関係にあるこの2人、普通に考えて仲が良かったとは決して思えないですよね・・・
そして、家臣たちに大人気の瀬名に対して、於大はほんのちょっと嫉妬していたのかもしれません!
こんな「何もできない姫さま」などと辛辣なイビリをしていたかは別にして、この2人のピリピリした関係は後に大事件を起こします。
今はまだ「口うるさい姑と、うまくいなしている賢い嫁でいてくれよ~」と願うばかりですね。
(続き)
— 青いユニフォーム (@aoiuniform) February 12, 2023
★両親の犠牲(それと悪人になり切れていない溝口氏真)により、ようやく松本家康に再会できた有村瀬名。
だけど、家康の身辺にあの女(松嶋がおー於大)がいるおかげで、皆が良く知っている築山殿になりそうな気がする。 (-_-;) pic.twitter.com/fzEOHXupAD
第7回ネタバレ&解説③元康から家康へ
改名に悩む元康の眉毛が逆への字。笑。
瀬名は「泰康」推しでしたが、ほかにも「幸康」とか「道康」とか「親泰」とか「是康」なんて文字が床に散らばってましたねー。
名前に関して、瀬名は「どうしても変えなきゃならないのか」って言ってたけど、そんなに変える必要があったのかな・・・?
今川義元からもらった「元康」の「元」を捨てたことで、今川に対する完全なる離別を表したんだろうね。
何より、主君と仰いでいた今川を図らずも裏切る形になってしまい、「”元”は名乗れない」というのが本音だったのではないかなと…
そして家臣の忠次(演:大森南朋さん)は、「武家の元祖であらせらるる、八幡太郎義家公の家でございますな」と言っていましたね。
八幡太郎義家公って誰?
八幡太郎義家というのは、清和源氏の本流の祖先だよ。
家康も、清和源氏に連なる「新田得川」(にったとくがわ)の流れを汲んでいるということで、ざっくりまとめると「八幡太郎義家の一族」ということになるね。
あ、この「新田得川」は大事なワードですね!とくがわ・・・ですから。笑。
第7回ネタバレ&解説④重要人物・夏目広次
初回以降、殿になかなか名前を覚えてもらえない夏目広次(演:甲本雅裕さん)。
でも次回あたり、かなりフィーチャーされそうな予感の重要人物なんです!
夏目さんは、何で家康に名前を覚えてもらえないのかな?
それはもう少し後のお話だから、今は内緒!
でも壮大な伏線があることは確実だから、夏目さんは要注目人物だと言えるよ。
夏目広次、皆さんは名前を覚えておいてくださいね~。
第7回ネタバレ&解説⑤一向宗
『どうする家康』第7回 “家康”松本潤、一向宗の寺へ潜入 “空誓”市川右團次と出会う #どうする家康 #松本潤 #市川右團次 @nhk_ieyasuhttps://t.co/Oyum2V27ON
— クランクイン! (@crank_in_net) February 18, 2023
一向宗のお寺に潜入した家康御一行ですが、小平太(演:杉野遥亮さん)が女好きキャラへ激変していてびっくり!!!笑。
さて、一向宗について少し解説しましょう。
一向宗空誓上人(演:市川左團次さん)は実在した人物で、本證寺の十世(十代目)住職です。
一向宗とは正式な宗派名ではなく、正しくは「浄土真宗」と言います。
浄土真宗では信徒のことを門徒と呼ぶのですが、浄土真宗や浄土宗など浄土系の宗派は、日本の仏教の中で信者が一番多いといわれています。
”一向宗”って、どんな意味があるのかな・・・
「一向」は「ただひたすらに」って意味なんだ。
ドラマの中にも出てきたけど、”「南無阿弥陀仏」をひたすら唱えることで救われる”という教えなんだよ。
同じ仏教でも、真宗は他の宗派とは少し教えが違います。
ザックリと説明すると、臨済宗や曹洞宗に代表される禅宗は、”ただひたすら坐禅をすることが悟りである”という教えで、「亡くなった人は、49日かけて修行したのち仏様になる」ともいわれています。
一方の真宗は、”「南無阿弥陀仏」を熱心に唱えれば、誰でも必ず極楽浄土に行くことが約束される”という教え。
というか、”故人はすでに極楽に生まれている”・・・つまり「他力念仏」という考え方なんですね。
一向宗が、民衆の間に人気があったのは何でなの?
何といっても「念仏を唱えれば、誰でも極楽浄土に行ける」という気軽さだよね。
その気軽さこそ、農民の間で爆発的に門徒が増えた最大の理由って言われているんだ。
つまり、鎌倉時代から庶民の間で信仰が根付いて行った浄土真宗は、信仰するだけで誰でも極楽浄土に行ける救いの宗教だったというわけです。
他にすがるものがなかった貧しい農民にとって、一向宗はどうしても守りたい存在だったはず・・・
また農民のみならず、武士の間でも一向宗の信仰が広がっていたといわれています。
この頃の三河はまだ平定されていなかったため、一向一揆に便乗して、武将たちがあちこちで蜂起したのがさらに厄介だったんですね〜。
ということで、その強い民の想いは、家康を窮地に追い込む大変な事態を引き起こしていきます。
「ふしだらな女だな!」(『花より男子』のオマージュですねっ♪)なんて言ってる場合じゃないんですよね~。
第7回ネタバレ&解説⑥松潤ファン歴女お勧めシーンはここ!
では今回も最後に、第7回の松潤ファン的ツボをご紹介しましょう!
まずは、信長に振り回される家康の、なんとも情けな~い感じがたまらないです♡
NHK大河「どうする家康」イケメン松潤・溝端の家族愛に感動の声…妖艶くノ一の投げる手裏剣ストライク!第7回見どころ : スポーツ報知 https://t.co/vEz8XHRS5T
— サリー (@sally_m_0830) February 17, 2023
その前にあった、瀬名に甘える家康の姿も可愛いかったのですが、いやいや、やっぱりひ弱な殿を演じさせれば、松本さんの右に出る者はいないんではないかと思うくらい、信長の前での家康がチャーミングでしたよね。
そして筆者的に一番推したいのは、戦仕立ての信長とのんきな鷹狩姿の家康の対比、ですね。
ボンボン感が半端ない家康・・・とても愛おしいです♪
そしてもう一つの推しポイントは、2008年公開の映画「隠し砦の三悪人」の武蔵以来の「汚れ潤くん」が、汚れていてもキラキラしている姿♡
"家康を演じる松本の、殿としての未熟さが感じられる表情が印象に残る回となった。"
— spica☆pirka nispa (@diesonnedermond) February 20, 2023
「どうする家康」第7回は松平元康から松平家康へ改名した殿の若さと未熟さがよく伝わってきましたが、演じた松本潤くんの秀逸な演技が際立った回でした!#松本潤 #松潤家康 #どうする家康https://t.co/rJOXupfYhl
いくら服装が汚れていても、潤くんには品があって、どう見てもただの農民には見えなかったですよね~笑。
まとめ
今回は『松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第7回:わしの家】』と題して、大河「どうする家康」第7回のあらすじとネタバレ&解説をしました。
第7回はくすっと笑えるシーンが多く、気楽に観ていられる回でしたが、実はかなり重要な繋ぎの回でした。
次回の第8回は、家康にとって3大危機と言われる「三河一向一揆」が描かれます。
ここからの家康は、(というか、今までもですが・・・)ずっと辛いツライ年月を過ごしていくことになりそうな予感がしましたよね。
以上『松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第7回:わしの家】』でした。