松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第20回:岡崎クーデター】

松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第20回:岡崎クーデター】

テレビやドラマ離れが進み、視聴率がなかなか取れない昨今ですが、そんななか安定の10%台をキープし続けるNHK大河ドラマ。

何度も何度もドラマ化されて、始まる前は、これ以上新たな家康像は出てこないのでは?と言われていましたが、とにかく斬新な切り口で徳川家康とその周囲の人々を描き続けていますね。

史実と創作の融合がこれほどうまくいっているドラマはなかなかないのでは、と筆者は感じていますが、皆さんはいかがでしょうか?

そんな大河ドラマ「どうする家康」は、どの部分がドラマとしての創作だったのかを含め、時代背景や登場人物などの知識があればさらに楽しめること間違いなし!

そこでこのシリーズでは、【松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」】と題して、筋金入りの松潤ファンの筆者が、ドラマの解説を交えながら松本潤さんの魅力を紹介しています。

「どうする家康」をより深くより楽しむために、是非参考にしてください!

それでは第20回【岡崎クーデター】のネタバレ&解説スタートです!

目次

【第20回:岡崎クーデター】あらすじ

毎回凝った造りのタイトルバック。

その回を最後まで観て、「なるほど!そういうことだったのか!」と思うことが多いのですが、今回はまさにタイトルそのもので、クーデターの血判状でしたね。

まずは、第20回の重要な人物を整理しておきましょう。

【初登場のキャスト】
・岡﨑町奉行 大岡弥四郎
(演:毎熊克哉さん)
・松平家家臣 山田八蔵
(演:米本学仁さん)

【今回の重要人物】
・松平信康正室 五徳
(演:久保史緒里さん)

自分の死を3年間は隠すよう言い残した武田信玄。

その信玄亡き後、その遺志を継いだ武田勝頼(演:眞栄田郷敦さん)は徳川領に深く攻め込み、徳川の守りの要「高天神城」も攻め落とされました。

次に岡崎に狙いを定めた勝頼に、信康(演:細田佳央太さん)や石川数正(演:松重豊さん)は苦戦し、瀬名(演:有村架純さん)や亀姫(演:當真あみ さん)までも、負傷兵の手当を行っていました。

そんな中、信康の正室で織田信長の娘・五徳(演:久保史緒里さん)は、織田家のプライドから岡崎の民に馴染めずにいました。

一方、浜松の家康は病で出陣することができず、本多忠勝らを援軍として岡崎に。

そして、混乱する岡崎では密かにある陰謀が進んでいた・・・いうのが第20回【岡崎クーデター】のお話でした。

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松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」第20回  

史実にも残っている「大岡弥四郎事件」がテーマの第20回。

武田軍に攻められ続け傷ついていく岡崎と、家康がいる浜松の溝は深まり、そんななかで起こった岡崎のクーデター失敗。

そこに関わった人々はいったいどういう人物だったのでしょうか?

第20回ネタバレ&解説【岡﨑町奉行:大岡弥四郎】

岡崎クーデターを主犯だった大岡弥四郎は、岡崎の町奉行でした。

チケちゃん

町奉行って時代劇でよく耳にするけど、
実際はどんな役職だったの?

ジャニくん

町奉行は、江戸時代に幕府・諸藩においた領内都市部の行政や司法を担当する、いわば「官僚」なんだね。

チケちゃん

どんな人が町奉行になっていたの?

ジャニくん

町奉行は、旗本が就く役職としては最上位だったんだ。
旗本は、石高が1万未満で三河時代からの徳川家の家臣なんだよ。
ドラマの中で、平岩親吉や石川数正らが上座にいるのは、
彼らは石高が1万以上の徳川家の譜代で、いわゆる高級官僚だからなんだ。

この岡崎クーデター、「大岡弥四郎事件」と言われていますが、その計画について「三河物語」に詳しく書かれています。

・弥四郎が家康が到来したと偽って岡崎城に呼びかけ開門させる
・武田軍は東三河から侵攻、岡崎城を占拠して信康を自害させる
・岡崎在留の家臣の妻子を人質に取り、家臣団を服従させる
・所領から逃げる家康と家臣団を待ち伏せして討ち取る

これが、弥四郎と勝頼の密約とのこと。

ただ、他の文献によると、

・一部の岡崎家臣団のみではなく、築山殿も加担していた
・勝頼は岡崎領で流行していた甲斐国出身の口寄せ巫女を通じて築山殿に取り入った
・五徳姫を武田方に通じさせれば築山殿を勝頼の妻に、信康を勝頼の嫡男にして天下を譲り渡すと約束して信じさせた
・築山殿の屋敷に出入りしていた「西慶」という唐人医に岡崎の家臣団を懐柔させて、勝頼が弥四郎らを大将として所領を与えると文書が出された

と書かれています。

今回の脚本では、これらを創作とうまく融合させて、勝頼は口寄せ巫女の千代を通じて岡崎の家臣団を懐柔し、岡崎城を占拠して信康と瀬名を自害させようとした、というストーリーでしたね。

ただ、弥四郎の冒頭のセリフ「命に代えて岡崎を守りまする」、これは嘘ではなく戦続きで疲弊していく岡崎の国衆や民を守る方法としてのクーデターであった、とも思えます。

武田の懐柔策に乗ってしまった弥四郎ですが、家康にも信康にもとても信頼されていた家臣だったようです。

岡崎の信康、浜松の家康の間を行ったり来たりしながら両方の殿さまに仕え、まさに岡崎と浜松の二重政治をうまくとりなしていたであろう大岡弥四郎。

そんな弥四郎に裏切られた信康の心の傷はさぞや深かったでしょう・・・

第20回ネタバレ&解説②松平家家臣:山田八蔵

米本学仁さんが演じた松平家家臣・山田八蔵の忠義により、命を助けられた信康と瀬名。

放送後は、米本さんのその愛くるしい姿と、仲間と忠義との間で揺れ動く人物像で、一気に注目を浴びた八蔵でしたね。

八蔵は信康の重臣・鳥居久兵衛の家臣として、信康に仕えていました。

チケちゃん

最初はクーデターに加担していたのに、なんで翻意したの?

ジャニくん

その辺は史実でも定かではないんだ・・・
でも、瀬名の優しさに触れてすべてを告白するストーリーは、
凄く合点がいく話だったよね。
そんなこともあったのかな・・・ってね。

弥四郎事件でクーデターに加担したものは家族ともどもことごとく処罰されていますが、八蔵は陰謀を食い止めた功績で領地の加増を受けています。

八蔵の行動によってクーデターが未遂に終わったのは確かですが、ストーリー上八蔵に大事な役目はもうひとつありましたね!

それは、冷酷な五徳と心優しい瀬名の人物像の対比。

八蔵と瀬名のエピソードによって、より明確にそして確実に、この後に続く伏線として機能しています!

第20回ネタバレ&解説③【五徳、大暴れ】

今までも、高飛車でわがままでプライドばかり高くて・・・という、あまり印象の良くない役回りの五徳、さらにこの第20回では、ネットをざわつかせるほどの五徳の気性が描かれていました。

病に臥せっている浜松の家康を「頼りになりませぬでな」と言い放ち、瀬名の諫言に「わたくしは織田信長の娘じゃ、無礼者!」と姑を怒鳴りつける。

捕らえられた弥四郎の言葉、家臣たちの本音を聞いて、その場にいる信康、瀬名、そして数正や親吉ら家臣団すべてが、少なからず心が揺れていたのに、「信康さま、この者たちをしかと処罰なさいませ。この上なくむごいやり方でな。」と冷酷。

おーーーーこわっ!五徳大暴れです・・・その心のうちは?

しかし、先に書いたように、この五徳の気性が後に「あの事件」を巻き起こしていくのですし、ここで瀬名との対比が上手く描かれることによってより物語に深みが出ると思います。

それにしても、久保史緒里さん、凄い女優さんが出てきましたね・・・

第20回ネタバレ&解説④【家臣・井伊万千代誕生】

井伊家の再興と郷里の立て直しのため、家康に仕官した井伊虎松。

紀行のナレーションで「万千代」と改めた、と紹介されましたね。

実は、井伊万千代と家康とは遠い親戚関係なんですよね~。

チケちゃん

虎松と家康が親戚関係?
そんなの知らなかったよ?

ジャニくん

そうだね、今回もそこは触れていないけど、徳川家と井伊家は親戚関係なんだ。
井伊家と言えば女城主・直虎が有名だけど、築山殿の実母は直虎からみると父の叔母なんだ。
そして、直虎と虎松は父同士が従兄弟。
つまり、築山殿は虎松から見ると、父のいとこの子であり、家康は父のいとこの子の夫、ということになるね!

まだまだ、小僧扱いの虎松ですが、この後めきめきと頭角を現し、家康の天下取りに大事な役割を果たすことはもうご存じでしょう!

ここからの虎松の成長を一緒に見ていきましょうね~。

第20回ネタバレ&解説⑤松潤ファン歴女お勧めシーンはここ!

今回は殿の出演シーンはかなり少なめで、松潤ファンとしてはちょっと残念・・・

だからこそ、その少ないシーンの中で、キュンキュンするシーンが貴重です。笑。

まず、冒頭の軍議のシーン。

鳥居元忠の「高天神城落城」の知らせに地図に視線を移し、机をたたいて「くそ~!」と言うときの、眉毛の動きが秀逸です!

怒りや悔しさ、そして迷いの気持ちが感じ取れる、眉毛の演技ってそんなにできないものだと・・・

さすが、立派な眉毛の持ち主松本潤!ここ、是非観てください!

あとはやはり、虎松が家康の家臣となり刀を拝受するシーン、ですよね~。

虎松演じる板垣李光人さんは、このシーンの感想を「松本さんが重厚感のオーラを出してくれた」ゆえに重みのあるシーンになって心に残っている、と話しています。

ダメダメで家臣たちに押されっぱなしの殿。思えば、徳川家臣団の多くは先代から松平に仕える譜代ばかりで、自分が家臣として召し抱えたのは虎松、ということになります。

他の家臣には見せない姿を虎松には見せていく、そんな予感もするいいシーンなので松潤ファンとしては、ここもじっくりと観てほしい場面です!

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まとめ

今回は、『松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第20回:岡崎クーデター】』と題して、大河「どうする家康」第20回のあらすじとネタバレ&解説をしました。

この第20回は「大岡弥四郎事件」から燻り続けるあの重要な事件への流れを作る重要な回ですが、戦わねば国と民を守れない主君と、その戦に駆り出され常に命の危険を感じ続ける家臣たちの心の葛藤や、その苦しさをわかっていてもなお、戦わねばならない時代の生き辛さ、みたいなものがグッとくる内容でした。

そして、瀬名のなんとも言えない微笑みが不気味で、武田とのつながりを示唆する終わり方が気になりましたね!

次回第21回は、有名な「長篠・設楽原の戦い」に向かう「長篠を救え!」が描かれますので、またまた楽しみですね~。

以上『松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第20回:岡崎クーデター】』でした。

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