選挙特番を挟んで1週間ぶりに再開したNHK大河ドラマ「どうする家康」。
物語は全体の1/3ほど進み、歴史的にも有名なエピソードが続々と出てくる「新章」に突入しました。
第14回からは、覇道を突き進む織田信長と時には味方、時には敵対しながら成長していく家康の壮年期が描かれていきます!
そんな大河ドラマ「どうする家康」は、どの部分がドラマとしての創作だったのかを含め、時代背景や登場人物などの知識があればさらに楽しめること間違いなし!
そこでこのシリーズでは、【松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」】と題して、筋金入りの松潤ファンの筆者が、ドラマの解説を交えながら松本潤さんの魅力を紹介しています。
「どうする家康」をより深くより楽しむために、是非参考にしてください!
それでは第14回【金ヶ崎でどうする!】のネタバレ&解説スタートです!
【第14回:金ヶ崎でどうする!】あらすじ
今回は、言わば
— たか. (@t_sasakism) April 16, 2023
どうする家康スピンオフ
「どうする阿月」でしたね。
お見事。#走れ阿月#阿月 #お市の侍女 #小豆 #どうする家康 #伊東蒼 #11年ぶりの大河ドラマ pic.twitter.com/MdygvCUo2U
第14回のタイトルは「金ヶ崎でどうする!」。
歴史がちょっと好きな方であればピンとくる「金ヶ崎の退き口」のエピソードですね~。
まずは、第14回の重要な人物を整理しておきましょう。
第14回は何といっても、浅井長政正室お市の方(演:北川景子さん)の侍女・阿月が主役です!
前回、将軍・足利義昭(演:古田新太さん)との謁見を果たした家康ですが、その将軍の器とは思えぬ振る舞いに不安を覚えながらも、織田信長(演:岡田准一さん)とともに、一乗谷の朝倉義景との戦いに向かうことに。
その頃、浅井長政はお市の方に「兄の信長を裏切って討つ」と謀反の決意を打ち明けていました。
徳川家臣団は、浅井と朝倉の妙な動きを察知して「挟み撃ちにされれば大変なことになる」と考え、信長に進言するよう家康に意見。
家康は信長に金ヶ崎から退くよう諫言(かんげん・目上の人に忠告)しましたが、信長の家臣たちに笑い者にされ、信長と言い合いになり険悪なムードに・・・
一方、お市の方に大恩がある侍女の阿月は「家康を助けたい」というお市の方の望みを叶えるために、浅井の小谷城から金ヶ崎まで、浅井の謀反を知らせに向かう・・・
というのが、【第14回:金ヶ崎でどうする!】のお話でした。
松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」第14回
第14回「金ケ崎でどうする!」感想。
— 桐丸ゆい (@kirimaru_y) April 17, 2023
織田信長と徳川家康の絡みが多い回!えびすくい対かにすくい最高!信長が笑う前の間が恐怖を超えて面白すぎた!家康が信長に「あほたわけ」を二度も!飼っていた白兎に嚙みつかれた信長の目に光るものが……!?来週もたのしみ!#どうする家康 #どうする絵 pic.twitter.com/IleKKL52Yv
敦賀の金ヶ崎で民と一緒にカニ鍋を食らう鳥居元忠(演:音尾琢真さん)・平岩親吉(演:岡部大さん)・渡辺守綱(演:木村昴さん)のズッコケ3人衆のシーンから始まった第14回。
信長の前で披露された”えびすくい金ヶ崎バージョン”は、酒井忠次(演:大森南朋さん)と木下藤吉郎(演:ムロツヨシさん)の「えび!カニ!えび!カニ!えび!三河の守はどこらほどにおわしゃ~す~」で家康は巻き込み事故状態。
柴田勝家(演:吉原光夫さん)の合いの手「サル!」も面白かったですね!
そんな感じで朗らかに始まった第14回でしたが、内容は相当泣けるものでした・・・
第14回ネタバレ&解説①阿月と小豆
どうする家康。ベロベロに泣いてしまった。
— 塩島れい (@shiojimarei) April 16, 2023
阿月ちゃんとても素敵でした。#どうする家康 #どうする絵 pic.twitter.com/r3VYy7dOBJ
第13回で、お市の方が「よく働いてくれるご褒美に」と、家康から貰った”コンフェイトゥ”を口に入れてあげた侍女の阿月ですが、これがあの「袋の小豆」の伏線になっているのは面白かったですよね~。
「袋の小豆」ってなに?
お市の方が夫の裏切りを信長に伝えるため、陣中見舞として両端を結んである小豆袋を送った、っていうエピソードだね!
お市の方は、兄・信長が小豆が嫌いなのを承知の上で送ったんだ。
この信長とお市の方の小豆袋のエピソードは、『朝倉家記』という朝倉家がのちに編纂した史書に載っているお話です。
信長は、お市がわざわざ自分が嫌いな小豆袋を送って来たと聞いて何か理由があると思い、両端が結んである小豆袋をみて、「袋の鼠」つまり「浅井の寝返り」を知り全軍に退却させた、というもの。
とっても有名なエピソードですが、残念ながらこのエピソードはそもそもが創作ではないか?と言われています。
ただ、当時の婚姻には、人質としての役割と同時に、実家からの間誅(スパイ)の役目もあったようですので、「小豆袋」とはいかなくても、何らかの形で信長に浅井の裏切りを伝えたことは十分あり得ますよね。
お市がスパイだなんて・・・
それじゃあ、お市と長政はさぞかし仲が悪かっただろうね・・・
ところが、浅井長政とお市の方は非常に夫婦仲がよかったらしく、この織田との戦のさなかにも三女のお江が生まれているんだよ。
そうなんだ・・・
それなら、そんな夫の裏切りを兄に伝えなければならなかったお市の方の気持ちを思うと、なんともやるせないな・・・
そうだね。
お市の方は、お市の方なりに自分の役目を果たした、ということだろうね。
それは長政も承知の上だったと思うよ・・・
もちろん、『阿月が伝令役として小谷城から金ヶ崎まで走った』というのも、脚本家・古沢良太さんの創作。
それでも、ひとつのエピソードから想像力を働かせて、あんなに感動的なシーンを作り出した脚本の力はすごい!!!
「家康を助けたい!」というお市の方のため、命を懸けて走りぬく阿月の姿に涙が止まりませんでした・・・
第14回ネタバレ&解説②家康の性格
『どうする家康』第14回 “家康”松本潤、“信長”岡田准一とともに朝倉義景との戦にのぞむ #どうする家康 #松本潤 #岡田准一 @nhk_ieyasuhttps://t.co/iSsvexAw4g
— クランクイン! (@crank_in_net) April 15, 2023
今までずっと信長をビビっていた家康が、突如キレてびっくりした第14回・・・笑。
家康は「忍耐の人」って印象が強いから、ブチギレっぷりに驚いちゃったよ!
本当だよね!
信長を「お主」呼びならまだしも「お前」呼び、さらに「あほたわけ」呼び・・・
まるで「信長殿」の三段活用だよ。笑。
有名な「鳴かぬなら〜ホトトギス」の句でも、「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」と恐怖政治型の信長。
「鳴かせてみせよう」知略型の秀吉に対して、「鳴くまで待とうホトトギス」と、忍耐型の家康ですからねー。
しかし実は、家康の忍耐強さは持って生まれたものではなく、いろいろな辛酸を舐めていく上で身についていったもののようです。
つまり、若い頃の家康はかなり短気だったらしく、カッとして従者に乱暴を働くこともあったとのこと。
なので、そんな性格がちょっと抑えきれなくなったのが「あほたわけ」だったのかも。笑。
まあ、その前に結構弄られてたので、内心フツフツとしたものが溜まっていたのでしょう。
家臣の前で笑い者にされるのは、プライドが傷付きますから…
第14回ネタバレ&解説③金ヶ崎の退き口
こんばんは 🐯 どうする家康 第14回 終わりました。 今回 家康さん 言う事は言いましたね。 🐯今回 今までの徳川家康のイメ〜ジ一新を狙っている意図が なんとなく見えた 回でした。 次回も楽しみ🙋😊(〃⌒ー⌒〃)ゞ☺️ #どうする家康
— みちなか四国 (@Z0cl0tPznajekCZ) April 16, 2023
この金ヶ崎からの織田軍の撤退は、「金ヶ崎の退き口(かねがさきののきくち)」と呼ばれていて、信長の最大危機とも言われています。
かなり命が危うい状態で、なんとか京まで逃げ延びた信長ですが、お供の数はわずか10人程度だったとも言われているんです。
その撤退戦の最後尾、つまり殿(しんがり)を勤めたのが、藤吉郎と家康だったらしいですよ。
信長にしんがりを任せられた藤吉郎が、何であんなに喜んでいたの?
それは、しんがりは主君への絶好のアピールだったからだよ。
しんがりは、敵に背を向けて逃げる軍の最後尾ですから、一番命の危険に晒されます。
そのかわり、成功した時(無事に逃げ切れた時)の功労は凄まじく、しんがりを命じられることは名誉でもありましたから、秀吉が狂気の沙汰で喜ぶわけです。
実際に、この金ヶ崎からの撤退を成功させた功により、藤吉郎は一気に信長の筆頭家臣に躍り出ました。
というか、ムロ藤吉郎、狂気以外の何者でもありませんでしたね・・・
しんがりを任せられた藤吉郎に対して、好きにしろと言われた家康ですが、藤吉郎と共に戦うことを決めました。
ところが、史実では家康は信長の闇夜に紛れての撤退を知らされておらず、『翌朝になってから藤吉郎の案内で撤退戦に参加した』とされています。
いずれにしろ、家康が信長にとって、大事な関係性を築いていく局面であったのは間違いありません。
第14回ネタバレ&解説④松潤ファン歴女お勧めシーンはここ!
さて、最後に松潤ファンの筆者が第14回の中できゅーん♡としたシーンをご紹介します!
どうする家康第14回で松潤家康が岡田信長様にからかわれてざけんなって涙こらえて唇かみしめてるのと、信長にみんなで謝りに行きましょうって三河家臣団に慰められてうんうんとだけうなづく潤んだ目元と泣くのをこらえる口元の違い。家康の成長と家臣たちとの絆の証なんだな。#どうする家康
— Yumi ゆみ (@nidonegadaisuki) April 20, 2023
第14回はやはり何といっても、浅井の裏切りを予見した家康が、金ヶ崎から撤退するよう信長に諫言するシーンの真剣な表情がたまらなかったですよね!
あんまりかっこいいので、何度も何度も見返してしまいました・・・
なのに、自陣に帰ったら「なんでもっと早く止めなかった?」と、忠次と数正を責めるダメ殿っぶり。笑。
そして、阿月の死を目の前にして、戦というものの在り様に目覚めたかのような、家康の「この金ヶ崎で迎え討ち、信長様の逃げる時間を稼ぐ。後、退き戦にうつる。」というときの表情もまた、覚悟を決めた凛々しい姿でしたね。
第14回は、家康の今までとは違う一面が前面に出てきた回でした!
いや~、潤くんカッコいいです♡
まとめ
第14話もとても感動した😭
— 美玲 (@mirei_999) April 16, 2023
毎回毎回とても良いものを見せて貰って色んな感情を抱かせてもらい
そして何より殿を演じる松本さんのたくさんの表情仕草をたっぷり浴びて
どうする家康のおかげで毎週月曜日が輝いてる🌟
今回は、『松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第14回:金ヶ崎でどうする!】』と題して、大河「どうする家康」第14回のあらすじとネタバレ&解説をしました。
信長を語るのに外せない金ヶ崎からの撤退戦【金ヶ崎の退き口】は、お市の方の侍女・阿月(小豆)の働きにより、信長に決心させることができた家康でした。
次回は「姉川の戦い」が描かれます。
お市の方の運命、藤吉郎と家康の関係性、そして予告で忠勝が「殿は信長の家臣にあらず、指図される覚えはない」と、気になるシーンもありました。
さあ、次回も楽しみ♪楽しみ♪
以上『松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第14回:金ヶ崎でどうする!】』でした。