日本で一番有名な戦国武将・徳川家康の生涯を描く、2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」。
前回の第9回で描かれた、家康にとって人生の三大危機の一つと言われている「三河一向一揆」のお話が終わり、第10回は次の段階に進むところ。
そんな大河ドラマ「どうする家康」は、どの部分がドラマとしての創作だったのかを含め、時代背景や登場人物などの知識があればさらに楽しめること間違いなし!
そこでこのシリーズでは、【松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」】と題して、筋金入りの松潤ファンの筆者が、ドラマの解説を交えながら松本潤さんの魅力を紹介しています。
「どうする家康」をより深くより楽しむために、是非参考にしてください!
それでは第10回【側室をどうする!】のネタバレ&解説スタートです!
【第10回:側室をどうする!】あらすじ
於大の方、瀬名、お葉
— かこ💜🌸 (@kako48fdme) March 12, 2023
女性陣に振り回されてオロオロしてる殿、面白かったなあ。
今日も松本潤くんが演じる家康公はなんかとっても魅力的なかわいい男ひとだった💕
そして正室、側室それぞれの立場、意味、心情なんかを感じられとても興味深いよき回だったなあと#どうする家康 #松潤家康
まずは、第10回の初登場や重要な人物を整理しておきましょう。
三河一向一揆をなんとか収束させて、次はいよいよ今川との直接対決を控えている家康。
そんな家康の心とは関係ないところで、家康の母・於大の方(演:松嶋菜々子さん)は正室・瀬名との間に子供が少ないことを心配する日々。
於大の方はついに、家康に「側室を迎えるように」と言い始め、「側室選びは正室の仕事」とばかりに、於大の方と一緒になって瀬名が選んだのは侍女のお葉。
少々愛想は悪いけど、よく気が利いて尽くしてくれるお葉を次第に気に入り、ついに亀姫に続く次女をもうけた家康でした。
さて、家康が何だか平和に過ごしている頃、織田信長と武田信玄の動きが慌ただしくなって、その渦に巻きこまれた今川氏真は・・・
というのが、第10回のお話でした。
松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」第10回
今週のタイトルバックはイノシシ。
先週までの重ーい雰囲気を吹き飛ばす、ポップな回となった、第10回【側室をどうする!】でした。
前回までの三河一向一揆のお話が終わり、一区切りでステージが変わる時のジングル的な。
確かに気楽な回ではありましたが、実はそこここに次回からの話に繋がっていく大事なシーンがあったんですが、お気づきでしょうか?
第10回ネタバレ&解説①築山殿爆誕
於大の方、瀬名、お葉
— かこ💜🌸 (@kako48fdme) March 12, 2023
女性陣に振り回されてオロオロしてる殿、面白かったなあ。
今日も松本潤くんが演じる家康公はなんかとっても魅力的なかわいい男ひとだった💕
そして正室、側室それぞれの立場、意味、心情なんかを感じられとても興味深いよき回だったなあと#どうする家康 #松潤家康
瀬名が岡崎城下の築山に住まいを構えるようになったのは、ドラマの中では「民の声を聞くため」となっていましたね。
築山の主になった瀬名は「築山殿」と呼ばれるようになりましたが、史実の話になると、少し解釈が違ってきます。
人質交換で駿府から岡崎に移った瀬名は、岡崎城には入らず、築山にあった寺に住まいを持ちました。
どうして瀬名は、家康のいる岡崎城に入らずに築山に住んだの?
一説によると今川と縁を切った家康は、今川の縁者たる瀬名とそのころすでに離縁していた、とも言われてるんだ。
ドラマのように夫婦円満とはいかなかったんだね。
後の史書で、瀬名は正室をあらわす「御前さま」とは書かれず、「信康御母さま」(信康は竹千代の元服後の名前)とされています。
このことから、「信康の母ではあるが正室ではない」と位置付けられ、岡崎城に入ることができなかったのかもしれませんね。
歴史書とは、”のちに権力を握ったものが自分に都合よく書いてしまう”という側面がありますので、世に悪名高き「築山殿」はこのようにして、作り上げられたのかもしれません・・・
今はまだ仲睦まじそうな2人ですが…今後の展開を思うと、それはそれでつらい・・・
第10回ネタバレ&解説②側室をもつのはなぜ?
#どうする家康 昨日リアタイ出来なくて、今追っかけ視聴してるんだけど、このシーン笑った〜😄
— マルマルコ (@marukodorama) March 13, 2023
瀬名と於大の方、同時に「なりませぬ」と「次」って言ってて、殿は鼻の下長くして喜んでる🤣。 pic.twitter.com/gWjPVTeYqU
竹千代と亀姫に続く子をなかなか授からない家康に、於大の方が「側室をもて」と詰め寄ります。
それでも「瀬名がいればいい」と言い切った家康、いやーカッコよかったですねっ!
そんな家康に「子をどんどん作って、あっちとくっつけ、こっちとくっつけ、松平家を盤石なものにしていかなければならぬでしょっ!」と、於大の方が吠えまくっていましたね。
於大の方の言い分にも一理あるのがこの戦国時代の悲しいところで、この時代の婚姻は、婚姻という名を借りた人質のやりとりでした。
婚姻が人質ってどういうこと?
もしも戦になっても、自分の子の養子先や婚姻先を敵に回してむやみやたらに弓は引かんだろう、という考えだね。
それじゃやっぱり人質じゃなくて、敵同士を結び付ける「和睦の架け橋」のようなものじゃないの?
姻族関係による和睦があっても明日は敵になる、そんな時代だったんだ。
だから、万が一のことがあらば家族の命はないよ?とずっとプレッシャーをかけていたんだよ。
命を肩に取られているんだからまさに人質だよね。
そうして、有力な大名同士は繋がりを強くし、勢力を拡大していくための大事な大事な「コマ」になる子供を多く持つことが、主としての大事なお役目でもあったんですね~。
「正室が子を産めないなら側室に・・・」という発想に至るのはわからないでもないですが、やっぱり現代の一夫一婦制を生きる私たちには、瀬名が不憫になりますよね・・・
第10回ネタバレ&解説③第一の側室:西郡の局
自ら側室選びを申し出た瀬名、というか、側室を選ぶのは正室の仕事だったんです。
正室にとってはなんとも無体な・・・という感じですが。
「お葉」はこの後どうなったの?
「お葉」(演:北香那さん)こと西郡の局は、家康との間に一女をもうけて、その後は江戸城まで家康に付き従い、1606年に59歳で亡くなったんだ。
西郡の局がどんな性格の女性だったのかはわかりませんが、ドラマ中では凛々しくて、自分を持った強い女性に描かれていましたね。
そのお葉が、瀬名に教えてもらった家康の弱点「よ〜しよしよし!」とお腹をわしゃわしゃする姿は、もはやムツゴロウさんにしか見えなくて、大笑いしました。笑。
ちなみに、「後ろから」と「耳が弱い」のは、松本潤さんのリアル弱点です!!!
ということで、もうお分かりの通り、この後の西郡の局の恋のエピソードは創作ですね。
あ、ちなみに、西郡の局の妹が次回重要人物のお田鶴さまですよっ!要チェックです!
第10回ネタバレ&解説④松潤ファン歴女お勧めシーンはここ!
第10回のおすすめシーンは何といっても、側室候補に鼻の下を伸ばす家康のデレデレダメおやじっぷりですね!笑。
側室を持てと言う於大の方に「瀬名がいればいい!」と言い切ったところまでは「やばい!ちょーかっこいい♡」な殿でしたが、あっという間にエロ殿さまになってしまった感じが面白かったです。
潤くんはオレオレ系のカッコいい役がはまり役と言われていますが、このようなコミカルな演技も上手にこなします!
あとは、冒頭の瀬名とのシーン。
瀬名が「民の声」を一生懸命家康に話していますが、うわの空で瀬名ばかり見ている家康がごろんと寝転がって、足をパタパタと閉じたり開いたりしているのが、甘えん坊の子供みたいでめちゃくちゃ可愛い♪
15歳の頃から変わらず、瀬名が大好きな家康を可愛らしくユーモラスに表現していて、相変わらず演技が上手いな~と感心するシーンでしたよ!
まとめ
今回は、『松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第10回:側室をどうする!】』と題して、大河「どうする家康」第9回のあらすじとネタバレ&解説をしました。
第10回は、家康の周りの女性たちについてフィクションを交えながらも実によく描いた回だったと思います。
戦国時代の慣習とはいえ、正室にとってはつらい仕打ちともいえる側室選び。
後の徳川の世が長く平穏に続く礎になった、家康の子だくさんがコミカルでありながら、考えさせられるストーリーでした。
まだまだ頼りない家康のヘタレな日々は続きそうですが、次回は歴史好きに知られているお田鶴さまのお話ですね。
では、第11回を楽しみにしましょう!
以上『松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第10回:側室をどうする!】』でした。