人気俳優が続々出演し、その豪華さでも話題を集めている、松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」。
第4回は、歴史上でも有名な、織田信長と松平元康(のちの徳川家康)が「清須同盟」に至った経緯と、信長の妹「お市」と元康が幼いころの甘酸っぱい記憶を想い出す・・・という物語でしたね。
第5回は一転、今川から離反したことで人質に取られている元康の妻・瀬名と、子供たちを取り戻すために奮闘するという回です。
脚本を製作しているのが「コンフィデンスマンJP」や「リーガル・ハイ」の古沢良太さんだけあって、エンターテイメント性が高く、創作の部分も多いと言われている「どうする家康」。
見ていて面白い部分はたくさんありますが、どの部分が創作だったのかを含め、時代背景や登場人物などの知識があればさらに楽しめること間違いなし!
そこでこのシリーズでは、【松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」】と題して、筋金入りの松潤ファンの筆者が、ドラマの解説を交えながら松本潤さんの魅力を紹介しています。
「どうする家康」をより深くより楽しむために、是非参考にしてください!
それでは第5回【瀬名奪還作戦】のネタバレ&解説スタートです!
【第5回:瀬名奪還作戦】あらすじ
清州で織田信長との同盟を結び、今川氏真と戦うことを決心して居城の岡崎に戻った元康。
ここで、今回の第5話で登場した重要な人物を整理しておきましょう。
- 三河武士:本田正信※初登場
(演:松山ケンイチさん) - 伊賀忍者服部党頭領:服部半蔵※初登場
(演:山田孝之さん) - 瀬名の幼なじみ:田鶴
(演:関水渚さん) - 上之郷城城主:鵜殿長照
(演:野間口徹さん)
今川氏真を攻めるにあたり、元康の心配は今川方に人質となっている妻の瀬名と子供たちの身の危険。
何とかして家族を取り戻したい元康ですが、よい手立てがありません。
そんな中、奇抜なアイデアを考える面白い男がいると側近の家臣から教えられ、周りの反対を押し切り望みを託したのが、家臣団の嫌われ者・本多正信。
#どうする家康 #どうする絵
— ねこアイスマン (@kijiNekozuki) February 5, 2023
🏯第5話🥷
今回もメッチャおもしろかったです!!
どうする?というか
どうなる?家康って感じの展開に…‼
今週も感想をかきました。 pic.twitter.com/xVWgVH3vGl
本多正信は、伊賀忍者の頭領・服部半蔵に命じて今川から瀬名たちを盗み出す画策をします。
どうする家康再放送。第5話もめっちゃ好き。忍者たちに集合かけるときオープニングテーマが流れるのほんとわくわくする。大鼠や穴熊が命がけで半蔵を守るとこ何回見ても泣く。元康だけじゃなく半蔵の成長も楽しみ。予告でさらに涙でるよ。出てくる人たちみんな好きになるからいなくなるの悲しいよ。
— mikamika🐰🏯💜 (@warabimochi1020) February 11, 2023
父母と一緒に岡崎に逃げる決意をした瀬名ですが、お田鶴のある行動が・・・という物語でした。
お田鶴は、第一回の解説で「今後重要な役割をする」って紹介していた人物だったよね。
そうだよ!第5回でお田鶴が何をしたのかも紹介するね。
松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」第5回
帰り道に第5話見返してうるうるしてしまった…良い…どうする家康良い……見れば見るほど良い…#どうする家康
— Enn (@enjoy056) February 9, 2023
さて、ここからはいよいよドラマの解説です!
第5回ネタバレ&解説①元康の兄弟たち
冒頭、母・於大の方と再婚相手・久松長家(リリー・フランキーさん)との間の子供たちを嬉しそうに見つめる元康のシーンにホッコリしましたね。
大河オタクの一言!皆さん戦国大河「どうする家康」を見てますか。「瀬名奪還作戦」は今川氏真との戦いを前に松平元康配下となって岡崎城下に移った久松長家、於大達と元康が話すシーンから始まります。元康は駿河に捕われている瀬名が気になって、於大との話に身が入らないでいました。(後ろへ) pic.twitter.com/3lKkUqqNNX
— まちたつ (@QOa2FRaFWLkv9ct) February 6, 2023
幼い頃から母と生き別れ、人質に出され、家族と縁遠かった元康にとっては、こうして「兄上!」と呼ばれるのが、なんとも嬉しいことだったでしょう。
松平元康を演じている松本潤さんも、とってもいい表情で、なんとも可愛らしかったですね♡
この異父弟の中には、後に元康のために大きな働きをした、松平康元や松平康俊がいます。
追加キャストで「松平康俊(久松勝俊)」役として発表されたのはなにわ男子の長尾謙杜さん、というのも話題になっています!
第5回ネタバレ&解説②元康の祖父と父の暗殺
本多正信が、瀬名奪還の奇策(?)を元康に打ち明けるときに「家臣の中に今川に通じているヤツがいるかもしれない、元康の祖父も父も家臣に裏切られたではないか」と言いました。
これは史実上、本当のことのようですね。
元康の祖父や父はどんな人だったの?
元康の祖父・清康は、岡崎城を中心に三河をほぼ統一したんだよ。
でも清康は、信長の父・織田信秀の討伐のために出兵した尾張・守山で、家臣の阿部正豊に殺されてしまうんだ。
元康が第2回で「三河は我が祖父が切り取りし土地」と言ったとおり、元康の祖父・清康はバラバラだった三河の国衆を一つにまとめた人でした。
でも、家臣の裏切りにあって命を落としてしまったんですね・・・
清康が家臣の裏切りにあったあと、三河はどうなってしまったの?
元康の父親・広忠が家督を継ぐんだけど、「守山崩れ」という松平家の弱体化が起こってしまうんだ・・・
その後、元康の父・広忠が松平家の家督を継ぎますが、齢10歳の幼い当主だったため、三河の中でまたまた争いが起こって元康の実家・岡崎松平氏は弱体化してしまう・・・これが俗に言う「守山崩れ」です。
守山崩れとは・・・
・元康の祖父・清康が三河の国衆を一つにまとめたが、家臣の裏切りに遭い誅殺された
・元康の父・広忠が松平家の家督を継ぐが、幼い当主だったため、三河は再び内乱状態になった
・元康の実家・岡崎松平氏は弱体化、広忠も家臣に誅殺されてしまった
ただし広忠には病死説もあるため、死因ははっきりしていません。
本多正信は、この「家臣に裏切られれば元も子もない」という辺りをうま~く利用して、元康からお金をふんだくりました!!笑
それにしても、本多正信役の松山ケンイチさんの「策が漏れてはだ・い・な・し・じゃ!」の言い方・・・いや〜曲者感満載で笑っちゃいましたよね~♫
松山さんの演技がピカリと光る、いいシーンでした。
『どうする家康』第5話 ※ネタバレ
— Mocaccino papa (@mocaccinopapa) February 6, 2023
『本多正信』役の『松山ケンイチ』
『服部半蔵』役の『山田孝之』
主役級クラスの2人が登場した!
瀬名奪還作戦…まるでルパン三世
『カリオストロの城』みたい(笑)
2週連続で奪還作戦は楽しみ! pic.twitter.com/GGDiWQcyNM
第5回ネタバレ&解説②鵜殿親子とお田鶴
第5回の瀬名奪還は2週連続で描かれるエピソード。
「時間かけるのが、そこかよっ!」と思わずツッコミしてしまいましたが、当時の忍者のおかれた立場や、「昨日の友は今日の敵」となる混沌とした時代を表現するのにとても工夫されている、筆者は感じました。
そんな瀬名奪還作戦でとっても重要な人物となった、鵜殿親子。
鵜殿長照って、桶狭間の戦いの時に元康が兵糧を届けて助けた人だよね?
元康とは味方同士じゃないの?
そうだね。
元は今川の家臣同士だったから仲間だったけど、今は元康が今川を裏切ったから敵同士になってしまったんだ。
本編最後のシーンで、半蔵と正信が「上之郷城に忍びいって生け捕りにする」と言ったのは鵜殿の息子たちのこと。
その作戦が成功したのか否かは、次回のネタバレになるので書きませんが、なかなか面白いシーンになりそうな予感が・・・笑
ちなみに、この鵜殿生け捕り作戦は創作ではなく、史実です。
また、今回は第1回以来の登場となった、瀬名の幼馴染・お田鶴もかなりフィーチャーされてました。
瀬名の幼馴染のお田鶴が第1回以降の登場だったね。
お田鶴は実在の人物なんだよ。
この時代の女性は氏素性がはっきりしない場合も多いんだけど「お田鶴は今川氏真の従妹だったのではないか」と言われているんだ。
瀬名から何か聞き出そうとして失敗して、巴(瀬名の実母)からまんまと情報を引き出した、いわば今川の功労者として描かれていましたね。
■どうする家康■
— ♏️コン☆ソロ局長 (@kontarobei) February 5, 2023
(第5話)
このおしゃべり女達‼️
憎たらしい‼️
ていうか、バカなの⁉️😩 pic.twitter.com/9b2RIlw538
ネットでは、次のように話題となっていました。
お世話になったお田鶴にさよなら言いたい巴(善意)
+瀬名たちが逃亡しようとしてるのは松平に騙されているからなので助けたいお田鶴(善意)
=「一族皆殺し」と言う悪魔のロジック
しかし、筆者は「果たしてそうなのかな?」と思っています。
逃亡作戦が失敗して気落ちしている瀬名をみて「あれ…?」って顔をするお田鶴が瀬名たちの助命嘆願するシーンは、筆者にとってかなり印象深い場面でした。
いやいや「逃亡を企てていた」とバレると、そりゃ許されないですよね?
氏真のお役に立ったんだから、自分のお願いなら聞いてくれるとでも思っていたのかな・・・
しかし、氏真の冷酷な言葉に自分の甘さを初めて知ったのかも。
ちなみにお田鶴はこの後、さらに物語上とても大事な役割がある方で、今回で出番が終わるわけではありませんので、よく覚えておいてくださいね!
第5回ネタバレ&解説③今川氏真の冷酷さ
今川の縁者の瀬名一族に対する、氏真の仕打ちが冷酷すぎてゾッとしたんだけど・・・
氏真を演じる溝端淳平さんの演技は、迫力があって凄かったね!
氏真は大きすぎる父親の存在にコンプレックスがあったのかも・・・
そうです、氏真は、歴史上では愚将として知られています。
偉大な父が作り上げた今川の天下を、たった一代で潰してしまった暗愚な武将だということかも。
繰り返しになりますが、第5回は創作回なので、古沢さんが氏真とお田鶴をどう描きたかったのか、なかなか解釈が難しいところ・・・
第5回ネタバレ&解説④松潤ファン歴女お勧めシーンはここ!
では最後に、第5話のツボをご紹介しましょう!
服部半蔵たちを笑いものにする家臣たちの雑談が耳にはいった元康が放った、”命懸けで働いている人を笑うな!”という言葉、そしてその怒った表情がかっこいい…かっこ良すぎですよ、殿♡
■どうする家康■
— ♏️コン☆ソロ局長 (@kontarobei) February 5, 2023
(第5話)
カッケー❗️服部一族‼️
家康の、
「命がけで働いておるものを、笑うでない❗️」
というセリフもシビれる✨ pic.twitter.com/w4po39tN83
本多正信の名前が出た途端、家臣団が慌てるシーンもとっても面白かったです。
不安ながらも、正信をどうにか信じようとする元康の気持ちをうまく表現した、複雑な表情の松本さんの演技も絶妙に良かったですね~。
どうする家康第5話、松潤元康は家臣団が大反対するなか本多正信のために人払いをする決断も早かったし、服部半蔵の前で本多正信にそうせいって脱出作戦に同行を迫る言い方といい、ちゃんと上から殿してるな。「そうしてくれ」とかじゃなくて「そうせい」なのがいい。それでこそ殿。#どうする家康
— Yumi ゆみ (@nidonegadaisuki) February 11, 2023
以上が第5回の松本さんの素敵な演技、筆者のお勧めのシーンでした!
まとめ
今回は『松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第5回:瀬名奪還作戦】』と題して、大河「どうする家康」第5回、「瀬名奪還作戦」のあらすじとネタバレ&解説をしました。
第5回は、忍者の活躍や今川方の動きなどが中心に描かれていたので、松本さんのシーンは少なめで、松潤ファンには少し物足りなかったのが残念でした・・・
さて!次回はいよいよ、瀬名と子供たちの奪還のため鵜殿親子と戦い、そして人質を交換する物語となります。
第6回「続・瀬名奪還作戦」もこうご期待!
以上『松潤ファン歴女がネタバレ&解説!大河「どうする家康」【第5回:瀬名奪還作戦】』でした。